2018/04/24
後輪側のブレーキワイヤーを交換する
新車購入から5年ほど経ったアドレスV125Sですが、リアブレーキケーブルの調整ネジが限界まで達していたのでメンテナンスする事にしました。
ブレーキシューは【デイトナ(DAYTONA) プロブレーキシュー 60275】に交換してからまだ1万キロしか走っていないので「ブレーキワイヤーが伸びた」と考えられます。
アドレスV125SもK9もほとんどが共通部品なので新旧混在で解説していきます。
わずか30分くらいで交換できたのでぜひ参考にしてください。
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キタコ ブレーキケーブル
べつに【スズキ純正 ケーブル リヤブレーキ 58510-33G20】でも良かったんだけど、以前から気になっていた【キタコ ブレーキケーブル(ハードタッチタイプ)906-2409300】を購入してみました。
本当に「ハードタッチ」なのか!?
わざわざ「MADE IN JAPAN」って書いてあります(笑)
こちらのスペック一覧表にも記載してありますが「K5~K6」と「K7~K9~L0」では形状が違いますので、車両の型番をよく確かめてから購入しましょう。
ブレーキワイヤー交換手順
簡易説明書によると、新しいブレーキワイヤーと古いブレーキワイヤーを連結して、ハンドル側から一気に引き抜く!そうです。
私は過去に50ccバイクのブレーキワイヤー交換を何度かやった事があるので手順は知っていますが、ブレーキワイヤーの経路を事前に下調べしておかないと面倒くさい状態になる事も知っています(笑)
作業に取り掛かる前に、まずはアドレスV125の要注意ポイントを確認しておきましょう。
要注意ポイントは8か所ある
紫色がブレーキワイヤーで、赤色が要注意ポイント(ブレーキワイヤー固定部分)です。
この8か所を上手く通せないと、外装カウルのほとんどを取り外すハメになります。
①固定金具(ネジを外す)
②固定金具
③固定金具
④車体フレーム
⑤結束バンド
⑥車体フレーム
⑦車体フレーム
⑧結束バンド(外す)
今回は最低限の作業で終わらせたいので、①と⑧を外すだけで済ませます。
では作業に取り掛かりましょう。
まずはカウル類を外す
まずはミラー・ハンドルカバー・フロントカウルを外します。
ミラーを外して、
ハンドルカバー・フロントカウルは前方に真っすぐ(水平に)引っ張ると外れます。
古いワイヤーを外す
次は古いワイヤーの調整ネジを外します。
と思ったけど錆びてて全然回らないので、バイスプライヤーで固定しながらモンキーで回しました。
※この「調整ネジ」は再利用するので丁寧に外しましょう。
次は、先ほど解説した「①固定金具」を外します。
※車体の右側(ホイール越し)に撮影した画像です。
①固定金具(ネジと金属カバー)です。
スパナ(8mm)で外せます。
ワイヤー同士を連結する
古いワイヤーと新品ワイヤーを結束バンドで縛ります。
どこかに引っ掛かると面倒なので、なるべく「頭が小さい結束バンド」を使いましょう。
※100均の結束バンドで十分です。
連結部分をビニルテープでグルグル巻いて保護します。
保護というより「狭い経路を通りやすくする為」ですので、擦れても剥がれないよう「巻く方向(前方から後方に向かって)」を考えながらキツめに巻きましょう。
※ちなみにこの状態だと「固定金具②」は通りません。
ブレーキレバーからワイヤーを外す
次は、ブレーキレバーから古いワイヤーを外しましょう。
保護カバー(ゴム製)をペロッとめくるとブレーキワイヤーとブレーキスイッチが見えます。
横から見たところです。
この「溝」にブレーキワイヤーを合わせれば外す事ができます。
首元の結束バンドを外す
カウルと古いブレーキワイヤーが外せたら、ハンドルカバーとフロントカウルの間(首元)にある「⑧結束バンド」を外します。
新しいブレーキワイヤーは、この「⑧結束バンド」で縛る必要はありません。
勇気を出して引っこ抜く
ここまでの作業で、引っ掛かりそうなポイント対策と連結が完了しています。
あとは引っこ抜くだけです。
連結部分が見えてくるまでユックリと引っこ抜いていきます。
途中で引っ掛かりを感じたら「勇気を出して強く引っ張る」をオススメします。
もし引っ掛かるとしたら「⑤結束バンド」ですが、この結束バンドはさほどキツくは締められていません。
私は新車購入時から「⑤結束バンド」を一度も緩めた事がありませんが、それでも強く引っ張ったら簡単に通りました。
新品ブレーキワイヤーを組み付ける
ブレーキワイヤーが無事に通ったら連結部分を解体して、
固定金具③②①の順にブレーキワイヤーを仮に通しておきます。
そして先ほどの逆手順でブレーキレバーに組み付けます。
ブレーキレバー組み付けが終わったら、ブレーキワイヤーを後方にいっぱいまで引っ張っておきます。
※そのほうが作業がしやすいです。
次に、先ほどの続き(固定金具③②①)の部分を固定していきます。
※車体の右側(ホイール越し)に撮影した画像です。
固定金具①にネジと金属カバーを取り付けます。
※スパナ(8mm)です。
「バネ」も忘れずに通してから、
これでブレーキワイヤー組み付けは完了です。
あとはカウル類を元通りに取付けして、ブレーキを調整すれば作業終了です。
カウル取り付け時の注意点
ブレーキワイヤーが通る「経路」について1点だけ注意してほしいのは、
ハンドルカバーを固定するための「フレーム」の「手前を通す事」です。
じゃないとハンドルを左にきった時に、常にブレーキが掛かった状態になってしまいます。
キタコ ブレーキケーブルの感想
キタコのブレーキケーブルはワイヤー1本1本が太いので、たしかに「ハードタッチ」です。
ブレーキレバーを強く握った時に感じていた「伸び」がありません。
ただ、ハードタッチだからといってブレーキ性能が向上したわけではありません。
純正ブレーキワイヤーでも、レバーを強く握ればキタコ製品と同等の制動力です。
装着済みの【デイトナ(DAYTONA) プロブレーキシュー 60275】は純正ブレーキシューと違って、
強く握ればタイヤロックするほど「良く効く」ので、今後はとっさに強く握ってしまった時の「タイヤロック」に注意が必要ですね。
どんな時でも油断せずに安全運転でいきましょう。